お口の周りには、たくさんの筋肉があります。頬やくちびる、お口の中の舌も筋肉です。こうした筋肉の一部が弱かったり、力のはたらく方向が本来と違ったりすると、歯ならびや上あごと下あごのバランスが崩れる原因になります。また、お口ポカンの原因にもなります。
矯正治療を行ってもこうした筋肉のバランスが崩れたままでは、うまく治療ができなかったり、せっかく治療した歯ならびがもとに戻ってしまったり(後戻り)することもあります。
歯ならびは、お口周りの筋肉の影響を受けています。こどもの時期は身体が成長過程にあるので、お口周りの筋肉のバランスを整えやすいタイミングだと言えます。そこで、適切にお口の成長を促し、大人の歯が生えてくる土台を作るために開発されたのが「機能的マウスピース型矯正装置」です。
私、大塚は小児期の矯正治療にあたって、機能的マウスピース型矯正装置を含めて多くの治療方法と向き合ってきました。
日本の子どもに合う素材や形、さまざま試行錯誤する中で、より患者さんの負担が少なく、安定して結果を得ることができる「プレオルソ」こども歯ならび矯正法にいたりました。今では全国の多くのクリニックで導入され、たくさんの良い報告を受けています。
思春期に目立つ矯正装置を付けることや、痛みを感じながら部活や受験勉強といった大切な学生生活を過ごすことは想像以上に大変です。大切なお子さんが大きくなったとき歯ならびに悩まないように、クリニックへ相談してみましょう。