ドクターコラム
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第2回ドクターコラム
第2回ドクターコラム

後半 機能的マウスピース矯正装置の効果

ご姉妹で京都にてそれぞれ矯正専門医としてご活躍されている松井恭子先生と冨井明子先生。同じ京都市内であっても異なる地域で矯正治療にたずさわりたどり着いた「子どものうちから始める矯正治療の大事さ」。子どものときから矯正を始める意味、そしてどのような機能的マウスピース矯正をされているのか。ご姉妹だからこそ話せる本音を和気あいあいと語っていただきました。

機能的マウスピース矯正装置にもいくつか種類があるのですね。使い始めたきっかけや、どういったものを使われていますか?

明子先生:
以前からいくつか機能的マウスピース矯正装置は使っていたのですが、プレオルソを初めて使ったのは「子どもの歯が引っかかってあごが動かない」というご相談をいただいたときでした。初めて使うのでどこまで実際の臨床で改善されるか少しわからない部分もありましたが、口がポカンと開いており、唇が垂れていたのが同時に改善したのには驚きました。それからプレオルソを徐々に使い始めて、今では機能的マウスピース矯正治療装置はプレオルソがメインになっています。恭子先生も以前からいくつか機能的マウスピース矯正装置を使用されていたので「プレオルソも1回使ってみてよ」ってお勧めしたのです。勧めたときは「どれも一緒やん」って言ってましたけど(笑)。

恭子先生:
(笑)。私は、プレオルソは明子先生に勧められて始めました。現在、当院ではプレオルソをメインに症例に応じてT4Kも使用しています。機能的マウスピース矯正治療を通して、良い結果につながっていることを実感しています。中でもプレオルソは、患者さんで違和感があるという箇所はすぐに調整できるのも良いところだと思います。

明子先生:
プレオルソは装置のデザイン的に、装着すれば自然と舌が持ち上がるので舌のトレーニングになっているところも気にいっています。あとは、日本の先生が考案して日本の会社が販売している、日本で開発された装置ということも良いところかな。日本人の口にはよくフィットしていると思います。

機能的マウスピース矯正装置を使うことによる患者さんのメリットは何でしょうか?

恭子先生:
患者さんの治療と向き合っていく中で思うのは、皆さん顔かたちがキレイに……健康的な笑顔になっているっていうところですね。最終的に歯を正しい位置に並べていくという効果はもちろんありますが、単に歯ならびを変えるのではなくて、その原因になる機能的な部分を治していくので、顔かたちがキレイになっていくのだと思います。

明子先生:
確かに顔が元気になっていると思います。例えば、お口がポカンと開いている子は唇が山型になって口角が落ちます。そうすると頬の筋肉も垂れてくるので、顔もとの元気がないように見えます。治療スタートをしたときは老けた顔をしていた子が、段々とはち切れんばかりの笑顔になってくるのは本当に嬉しいですね。

恭子先生:
装置を入れた初期のころは、はたから見ても装置を入れているのがわかるような口元な子も、治療を進めていくうちに徐々に装置の収まりが良くなっていくのです。最終的には入れているのかがわからないような収まりが良くなると、顔かたちもキレイになっていることが多いと感じます。

デメリットはありますか?

明子先生:
治療上のデメリットは特にないかな?

恭子先生:
悪くはたらくことはないよね。

明子先生:
うん。でも、やっぱりどうしても着けづらいという子はもちろんいます。そういうときは「何も無理しなくていい」と言っていますし、あきらめて別の治療方法にすることもあります。だって、痛いし違和感があって嫌なのに「着けなさい」って言われると、誰だって反発するじゃないですか。一番大切なのは続けること。痛いなら痛くならないように装置を調整しますし、寝ているときに着けるものでも違和感があって長時間つけられないなら、まずは起きている数分から始めるなど、数ヶ月でフェードアウトすることがないようにしっかりとフォローしていくことが必要です。

恭子先生:
私も急に数時間も着けることは、正直無理だと思っています。最初は装置をつけて唾を飲み込むことが出来ない子もたくさんいます。大変さを理解してあげる、それが治療上で最も必要なことだと考えています。まずは1分・3分・5分…できた時点でそれぞれ褒めて、少しずつ装着できる時間を延ばしていけるようにしたり、痛いのは我慢しないですぐに調整して治してあげていますね。装置装着のハードルは下げて、ストレスにならないように気をつけています。

明子先生:
何よりも患者さんのしんどさをわかってあげるのが大事ですね。保護者の方も装置を着けているわけではないので、当然どういう違和感があるかはわからないじゃないですか。でも、患者さん本人からしたらわからない人にちゃんと入れろと言われるのも何で……って思ってしまう。だからこそ、患者さんの一番の理解者はドクターだと思っています。何かあったら先生に言って、と伝えています。そのせいか、中には2・3日毎に来院される患者さんもいますね。

恭子先生:
明子先生は患者さんに続けさせるの、本当にうまいよね(笑)。

最後に患者さんと保護者の方へのメッセージをお願いします。

明子先生:
少子化で一般的にお子さんは一人か二人、というご家庭が多い中、お子さんは本当に宝物だと思います。さまざまな情報であふれかえっている社会でお子さんを大切に育てていくためには、ぜひ一度は専門家の話を聞いて、そこで正しい情報を得てください。不特定多数に向けたメッセージを元にご自身の解釈で決めるのではなく、目の前にいるお子さんのお口の状態を見た先生と相談して決めていただければと思います。子どもの矯正治療は限られた期間です。間違った方法を取って後悔をしないようにしてほしいと思います。

恭子先生:
お子さんの口を心配される気持ち、とてもよくわかります。でも、わるいものは必ず良くなりますし、信じて頑張ってほしいです。その中でプレオルソは、安心安全というところでは他のどの装置よりも一番良い装置だと考えています。

この記事を書いた人
松井 恭子先生/きょうこ歯科・矯正歯科(京都市)
経歴:大阪歯科大学卒業、日本矯正歯科学会認定医、日本矯正歯科学会 会員、近畿東海矯正歯科学会 会員
きょうこ歯科・矯正歯科(https://www.kyoko-dental-office.com/
冨井 明子先生/トミイ歯科・矯正歯科(京都市)
経歴:大阪歯科大学卒業、日本矯正歯科学会認定医、日本矯正歯科学会 会員、近畿東海矯正歯科学会 会員
トミイ歯科・矯正歯科(https://www.tomiidentaloffice.jp/)